色覚異常を発見するスクリーニング検査、程度判定のための検査、確定診断をつけるための検査などがあります。
1石原式色覚検査表(数字読み検査:スクリーニング)
数字を読んでいく検査で、色覚異常がありそうかを調べる検査です。色覚異常の方には判別しにくい色の組み合わせを用いて描かれている数字を読んでもらい、色覚異常の可能性があるかどうかを判定します。正常の方でも疑いとして引っかかることもあります。あくまで、色覚異常の可能性がある人を見つけるための検査で、確定診断には至りません。
2パネルD15(色並べ検査:程度判定)
色を順に並べていく検査で、色覚異常の程度(中等度以下と強度)を調べる検査です。少しずつ色の違った15色をばらばらの状態から順々に並べていきます。色覚異常の程度の強い人は正常と異なる並べ方をします。また、色覚異常の型によっても並べ方に特徴があるため、ある程度分類が可能です、しかし、程度の軽い色覚異常の人では正しく並べられるため、この検査でも確定診断することはできません。
3アノマロスコープ(色合わせ検査:確定診断)
特定の光を用いて、色合わせをする(同じ色にする)検査で、この検査のみ唯一、色覚異常の型を正確に診断できる検査です。上下2つに分けられた丸のうち、上半分は色を緑→黄色→赤へと変化させ、下半分は黄色の明るさを変化させます。色味と明るさが一致する範囲を調べることで、色覚異常の判定を行います。