鼻涙管閉塞症は、鼻涙管が詰まってしまう病気のことで、涙が鼻の方へ流れていかないため、目に涙が溜まりやすくなり、涙が溢れて流れ出ることもあります。また、細菌も悪さをしやすい環境を作り出してしまうため、目やにが増えたり、結膜炎や涙囊炎(後述)といった感染症を引き起こすことがあります。
鼻涙管閉塞症は「先天性」と「後天性」があります。
「先天性」は生まれつき鼻涙管が狭かったり、膜が張っているなど、鼻涙管の発達が未熟な場合に起こります。赤ちゃんで特に片眼だけ涙が出ていたりめやにが多い場合はこの病気が疑われます。1〜2割程度の赤ちゃんに起こるもので、珍しくありません。
「後天性」は老化やケガ、他の病気などによって鼻涙管が詰まってしまうことが原因で起こります。高齢者の涙目の原因となります。