「目がかすむ」という症状は様々な症状に対して使われています。ぼやける、雲がかって見える、色がわかりにくい、すりガラス越しに見ているよう、輪郭がぼやける、ピントが合わない・・・など。その中には失明する危険性のある病気が隠れていることがあります。特に、激しい眼痛や頭痛、急激な視力の低下、吐き気などを伴う場合は、すぐ眼科を受診してください。
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年齢とともに、涙の質や量に変化が起こります。涙が溜まりやすく感じたり、実際に流れ出てくることもあり、時にはまぶたの縁が赤くただれて痛みが出ることもあります。涙を止める薬や治療法はなく、加齢に伴う涙目の場合は、様子をみるしかない場合もありますが、中には治療することによって治る涙目もあります。
まぶたが腫れる場合、多くはいわゆる“ものもらい”であることが多いです。この“ものもらい”も2種類に分かれます。また、高齢者の方で目が腫れている場合には、癌も念頭に置く必要があり、精密検査が必要です。
真っ直ぐな線や格子状のものを見た際に、線が曲がってゆがんで見える症状を「歪視(わいし)」といいます。また、ものが小さく見えたり、大きく見えたりすることを「変視症」といいます。これらは黄斑という部分に異常が起きている可能性があります。
人が見えている範囲のことを「視野」と呼びます。そして、人は網膜、視神経、脳を通してモノを見ています。そのため、そのいずれかに異常が出た場合、視野の一部が見えなくなることがあります。視野検査を行うことで、欠けてしまった部分を調べることで診断できることもあります。
鏡を見て黒目が白いことに気がついたり、家族から指摘されて受診される方が多いです。「老人環」であれば問題がないのですが、場合によっては重篤な視力障害をきたすことがあります。
ものが二重に見えることを「複視」と呼びます。様々な原因が考えられますが、その診断に必要な情報としては、①片眼でも二重に見えるのか、両眼でのみ二重に見えるのか、②二重に見える方向(上下、左右など)、③持続性なのか、それとも時々なのか、などが重要です。
白目がぶくぶくに膨らんだり、一部が盛り上がって見えることがあります。その際には以下の病気が考えられます。
飛んで見えるものは人によって様々で、輪っかのような形、糸くず、蠅のような大きい点、小さい点がいくつか散らばっている、アメーバのような形、などなど。色も黒や少し透明なものまで、訴えは色々あります。白い壁や雪を見ると余計に見えて気になるという方も多く、目を動かすとついて動きます。日に日に増えてくる場合は要注意です。
目が赤いことはよくある症状であり、自然に治ることが多い症状ですが、その他の症状として、かゆみやめやに、痛みなどがあるかどうかが重要です。特に周囲の人のうつす可能性がある「流行性角結膜炎」や失明する可能性がある「緑内障発作」、脳の病気である「内頚動脈海綿静脈洞瘻」などに注意が必要です。
目が痛かったり、ゴロゴロと異物感を感じる場合、目のどこが痛むのか、どのくらいの時間痛みが続くのか、どういう時に痛みが出るのか、などの情報が大切です。ほとんどの場合、目の表面が刺激されて痛みが出ていることが多いです。「目が痛い」という症状一つでも、以下のように非常に多くの原因が考えられ、診断が難しいこともあります。
普通の明るさでもまぶしく感じてしまい、目を開けているのが辛い状態のことを「羞明(しゅうめい)」といいます。原因が不明なことも多くありますが、主に【痛みを伴う場合】と【痛みを伴わない場合】で原因を考えます。