症状(まぶたが腫れている)

「まぶたが腫れている」

まぶたが腫れる場合、多くはいわゆる“ものもらい”であることが多いです。この“ものもらい”も2種類に分かれます。また、高齢者の方で目が腫れている場合には、癌も念頭に置く必要があり、精密検査が必要です。

考えられる主な病気

1麦粒腫 ・・・ いわゆる“ものもらい”の一種。まつ毛の生え際にある皮脂腺に細菌が入ることでまぶたが腫れてしまう、感染症の一つです。赤くなり痛みを伴うことが多いです。(→「麦粒腫・霰粒腫」のページ

2霰粒腫 ・・・ これも“ものもらい”の一種です。皮脂の腺づまりによるもので、痛みを伴わないことが多いですが、細菌感染を合併することもあり、麦粒腫と見分けがつかないことも多々あります。(→ 「麦粒腫・霰粒腫」のページ

3脂腺癌・・・ 高齢者の方でまぶたにしこりができた場合、癌である可能性があります。特に小さくならないものや徐々に大きくなるものは注意が必要です。

4蜂窩織炎・・・ まぶただけでなく、目の周り全体が腫れ上がるもので、入院での治療が必要です。

5帯状疱疹 ・・・ 帯状疱疹ウイルスによって起こるもので、目の周りに悪さをする場合があります。発疹を伴うものや痛みが強い場合は疑われます。

6眼瞼炎・・・ まぶたに細菌が悪さをすることでまぶた全体が赤く腫れ上がる状態です。ものもらいのようなしこりは認めません。

7涙のう炎・・・鼻涙管という涙の通り道が詰まると、涙のうという部分に細菌が入り込み、鼻の付け根部分が赤く腫れ上がることがあります。抗生剤の治療や涙のう洗浄という処置が必要なため、眼科の受診をお勧めします。(→ 「鼻涙管閉塞症」のページ