オルソケラトロジーは、一般のコンタクトレンズとは異なり、内側に特殊なデザインが施された高酸素浸透性のハードコンタクトレンズです。アメリカにおいて2002年に初めてFDA(米国食品医薬局)に認証された新しい 近視矯正法で、現在では世界各国で実施されています。
※ オルソケラトロジーによるお子様の近視抑制効果
未成年における近視の低年齢化、近視の割合の増加が問題となっています。成長期の近視進行に大きく影響を与えるのが眼軸長(目の長さ)です。身長が伸びるに伴い、眼軸長も伸びるため、近視が進行します。そこで注目されているのがオルソケラトロジーです。オルソケラトロジーは眼軸長が伸びるのを抑える効果があることが認められています。元々、オルソケラトロジーは20歳以上が適応とされていましたが、これまでの研究結果を元に、2017年にガイドラインが改正され、お子様にも使用できるようになりました。
オルソケラトロジーは自由診療です。(税込)
適応検査前にコンタクトレンズの使用を休んでいただきます。休止期間は概ね2~4週間です。装用時の異物感や、効果が出て安定するまでに数日~数週間かかります。暗いところや夜間では瞳が大きく開くので、角膜が矯正されていない部分の影響で光がにじむ方もいます。オルソケラトロジーの継続治療により近視が進みにくくなるのではないかというデータが、いくつかの文献によって発表されておりますが、未だ確定はしておりません。なお、近視が進行し、都度レンズを交換する必要が発生するケースも稀にあります。