老眼について

老眼(老視)とは?

老眼とは、加齢に伴って目のピントを調節する機能が衰えることです。それによって近くの物が見えにくくなります。老化によって必ず起こる現象であり、病気ではありません。
下のグラフは各年齢におけるピントを合わせる力(調節力)を表したものです。調節力はD(ジオプター)という単位で表すことができ、読書などの近方距離(約25cm)に焦点を合わせるためには4Dの調節力が必要です。グラフの通り、調節力は年齢とともに徐々に低下していきます。一般的に、4Dを切るようになる40歳を過ぎたあたりから老眼を感じやすくなります。

老眼(老視)とは

どうして老眼になるの?

<ピント調節のしくみ>

どうして老眼になるの?

私達の目のピント調節に関わっているのは、水晶体、毛様体筋(水晶体を取り囲む筋肉)、そして毛様体小帯(水晶体と毛様体筋を繋げている糸状の組織)です。
普段遠くを見ているときは毛様体小帯がピンと張った状態で、水晶体は引っ張られて引き伸ばされています。
一方、近くを見ようとする時には、①毛様体筋が縮むことによって、②毛様体小帯がゆるみ、③水晶体は厚くなって前へ移動するようになります。それにより、近くにピントが合わせられるようになります。これがピント調節のしくみです。

それでは、どうして老眼になるのでしょうか。
それは、年齢とともに、水晶体が硬くなってしまうことが原因です。水晶体は老化により徐々に硬くなり、濁ってきます。これがいわゆる「白内障」です。水晶体が硬くなると伸び縮みできなくなります。また、毛様体筋の筋力も衰えていきます。それにより、ピントを調節することができなくなってしまうのです。

どうして老眼になるの?

若い人のスマホ老眼が急増!

スマートフォンやタブレット端末の普及により、最近急増しているのが、若い人たちの「スマホ老眼」です。10代や20代でも起こりますので、注意が必要です。特に、パソコンなどの画面を見ることによって起こる眼精疲労やドライアイ、スマホ老眼なども含め、「VDT症候群(詳しくはVDT症候群」のページ)」といいます。

老眼は上記で説明したように、加齢とともに水晶体が硬くなり、伸び縮みできなくなることによって、ピント調節がうまくできなくなる現象でした。
一方、スマホ老眼とは、近くのもの(本や携帯、タブレットなど)を長時間見るなど、目を酷使することによって、ピントを調節する目の筋肉(毛様体筋)が凝り固まってしまい、ピントを調節できなくなる状態をいいます。

症状としては、目のかすみやぼやけ、以前よりも目が疲れやすく感じる、近くのものや遠くのものにすぐピントが合いにくい、少し離すと見やすくなる、目の奥が痛い、などです。また、こういった症状が長引くと、頭痛や疲労感、肩こりなど、全身へ影響が出ることがあります。

スマホ老眼の予防法

1「長時間同じ距離でものを見ない」

スマホなどを近い距離で長時間見ることをやめましょう。30-40cm以上距離を離し、1時間に10分程度は遠くのものを見たり、目を休めることが大事です。

2「暗いところでスマホを見ない」

暗いところでものを見る場合、瞳孔が広がった状態のため、普段よりも疲れやすい状態になります(詳しくは「近視、遠視、乱視」のページ)。 また、寝る前のベッドでスマホを見る人も多いかと思いますが、スマホのブルーライトは深い眠りを妨げるため、寝る1時間前くらいからはスマホを見ないことをお勧めします。

3「十分な睡眠をとる」

スマホ老眼はピント調節をする目の筋肉の疲労によります。そのため、老眼とは異なり、十分に睡眠をとると元に戻ります。できるだけ6時間以上、かつ、質の良い睡眠を心がけましょう。

4「眼鏡をかける」

見たい距離(スマホやパソコンなど)に合わせた眼鏡をかけることによって、ピント調節をする筋肉の負担を和らげることも大事です。

5「サプリメント」

代表的なものとしては、アントシアニンなど、抗酸化作用のあるサプリメントによって、眼精疲労の回復を促すことができます。※医師によって療養の向上に役立つと判断・診断した場合、サプリメントをご案内しています。