鏡を見て黒目が白いことに気がついたり、家族から指摘されて受診される方が多いです。「老人環」であれば問題がないのですが、場合によっては重篤な視力障害をきたすことがあります。
考えられる主な病気
1老人環・・・ 文字のごとく、加齢に伴って黒目の周りが白く縁取られてくる 状態のことです。見え方などに影響はなく、様子を見て問題ありません。
2翼状片・・・ 黒目に白目の皮(結膜)が伸びてくる病気です。(→「翼状片」 のページ)
3角膜潰瘍 ・・・ 黒目(角膜)に細菌やカビ、ウイルスなどが入り込んで炎症を 起こす病気です。強い痛みを伴うことが多く、適切な治療を行わないと最悪の場合、失明してしまうこともあるため、危険です。
4白内障 ・・・ 白内障は末期になると真っ白になることがあり、そこまで進行すると外から見ても瞳孔が白く見えます。(→「白内障」のページ)
5網膜芽細胞腫 ・・・ 網膜にできる癌の一種です。ほとんどが4歳までに発症し、 家族が気付いたり、学校検診で見つかることが多いです。黒目が白く見える子供はすぐ眼科で検査を受けたほうが良いです。