症状(目が赤い)

「目が赤い」

目が赤いことはよくある症状であり、自然に治ることが多い症状ですが、その他の症状として、かゆみやめやに、痛みなどがあるかどうかが重要です。特に周囲の人のうつす可能性がある「流行性角結膜炎」や失明する可能性がある「緑内障発作」、脳の病気である「内頚動脈海綿静脈洞瘻」などに注意が必要です。

考えられる主な病気

1結膜下出血・・・ 白目の毛細血管が切れて出血することがあります。自然に治るため、様子を見て問題ありません。(→「結膜下出血」のページ

2アレルギー性結膜炎 ・・・ ほこりや花粉、動物の毛などに対するアレルギー反応によって白目の血管が拡張し、赤くなる病気です。かゆみやめやにを伴うことが多いです。(→「結膜炎」のページ

3流行性角結膜炎・・・ アデノウイルスが原因で起こる結膜炎です。非常に感染力が高く、強い充血やめやに、耳前リンパ節の腫れなどが特徴です。(→「結膜炎」のページ

4翼状片・・・ 白目の皮が黒目のほうへ伸びてくる病気です。血管が拡張し、目が赤く見えることがあります。(→「翼状片」のページ

5緑内障・・・ 緑内障発作という状態になると、目が充血することがあります。それ以外に、急激に見えづらくなったり、眼痛や頭痛、吐き気などをきたします。(→「緑内障」のページ

6内頚動脈海綿静脈洞瘻・・・ 内頚動脈という血管と海綿静脈洞という血管がつながってしまう病気で、脳外科での治療が必要となります。時には結膜炎との鑑別が難しく、薬が効かない難治性の結膜炎が実はこの病気だったということがあります。

7強膜炎 ・・・ 白目に強い炎症が起こる病気で、痛みを伴うことがあります。他の病気を伴うこともあるため、精密検査が必要です。